ふじまるぽーたる

音楽、自作好き筆者の愉快な日々の記録。

聖徳太子 ゆかりの名宝展

 相方さまが出張のこの日、あまりにいい天気で家にいるのがもったいないので娘とお出かけした。
なんとなく気持ちに余裕があったので、前々から行きたかった大阪市立美術館の「聖徳太子 ゆかりの名宝展」を思い出したのだ。なんだよインドアじゃん、とお思いかもしれませんがこの美術館、天王寺公園天王寺動物園のそばにあって、これらも込みで楽しもうという算段。
 久々にベビーカーを引っ張り出し、ファミリーレストランでお昼ゴハンを済ませて電車でGO。最寄り駅に着いて地上に出たらすごい日差し。「こりゃ日焼けするわ」と思いつつ天王寺公園を通って美術館を目指す。公園内の噴水場では下着姿の子供たちが水遊びをしてる。最近娘は階段を昇り降りするのがブームなので、たくさんある階段を駆使し、思うぞんぶん昇降訓練。そのうちアタシが根負けして「早く美術館入ろうよ」って目的地へ行った。
 久々の美術館。周りはきれいな緑、たくさんの花々で美しい姿でした。中に入ったら、静けさと涼しさでさっそく昼寝に入る娘。ありがたい!とばかりにアタシは鑑賞にいそしんだ。
 展示は、河内三太子といわれる叡福寺、野中寺、大聖勝軍寺に伝わるお宝たち。絵画中心で、仏像を眺めたかったアタシには少々残念でしたが、太子のさまざまなライフイベントまとめた絵伝が各所に数多く存在すること、同じ形式・モチーフを採った南無仏太子像、聖徳太子童形像が多いことに、いかに太子信仰が人々に広く深く根ざしたものなのかを思い知らされた。
 肝心のブツたちは、気のせいかお顔がクールだったり愛らしかったりするものが多くて、濃いぃ系好きとしてはちょっと食い足りない気がしたものだけど(笑)、激しいものではないその穏やかなお顔を眺めているうちに、信仰者の安寧を求める心理を映しているように思えてちょっと癒された。これでちょっとブツ鑑賞リハビリもできたし、今度はブツまみれの展覧会でもさがすか。