ふじまるぽーたる

音楽、自作好き筆者の愉快な日々の記録。

Primal Scream「Beautiful Future」ツアー

 こんな歪んでるプライマル、今までにあっただろうか!
とにかくギター。あのサポートギタリスト、誰?


 新作「Beautiful Future」を携えて恒例の来日を果たしたPrimal Scream。これまた恒例のZepp Osakaへ行ってきました。寒風吹きすさぶZeppまでの道のり、「こんな感じ、前にもあったなぁ・・・」と思いながら歩く。そう、2000年の来日時ほどではないけど、風邪で体調が悪い中の参戦だ。
 プライマルの今までの音楽的変遷を縦横無尽に渡り歩く新作「Beautiful Future」は音楽誌などで「原点回帰」てな感じで評価されているけど、某誌の児島女史のロンドンレポートでは、激名盤「EXTRMNTR」からの選曲多し、との報告があったので、一体どうなるのか期待しつつ臨戦。 
 正直、初めは音響のバランスも悪くボビーのボーカルも伸び悩み、「あー、今日はちとボビーたん機嫌悪しかなぁ」なんて思ってたんだけど突然、6曲目のWhen the bomb dropsあたりから、いきなりダークサイド満開。
「やっぱきた!ボビーはこれでなくては!」
刹那な場所であることをいいことに、デカイ音、やりたい放題のノイズ、ドープ感炸裂。
 そこからは絶好調。

Mark StewartMafiaに捧げます」とアナウンスされたBeautifulFutureをはさんで、サイケデリック&殺傷力の高いナンバーが立て続け。完全に復活。ああ、そして、アタシのフェイバリット、ShootSpeedが!このころにはもう、アタシも完全復活させていただきました。
 そしてこの後半のイケイケの中、威力を発揮したのが例のサポートギタリストだ。Little Barrieというノッティンガム出身のR&Rバンドのギタリスト、バーリー・カドガンだそうだ。スロブのかわりとして、06年からツアーに同行、新作にも参加しているとのこと。前の来日ん時は気づかなかったなぁ。・・・つか、最後尾でまったり観てたからか(笑)。しかし、寡聞にして今の今まで知らなかったわだけど、
こいつがイイ!若い!
ルックスはNYパンクみたいで、要所要所で歪んだ跳ね馬みたいな音を出す。イネスと二人、ボビーをはさんで何度も見せたネック振り上げアクション、グイグイユニゾンで持ってく音は、本日のツボどころでした。スロブがステージにいるとレイドバックした感じだけど、バーリーがいると、一人ガンガン動き回ってて、かなりバンドが若返った感じだ。ま、彼がバンドの平均年齢かなり下げてるのは間違いないところだけど。
 今回はモッシュせずに観たいと思ったので2F席。なので、バーリーにも気づいたわけだけど、チケットよく見たらど真ん中。特効とかもすべて自分に飛んでくる(爆)。席は狭いし、音はさすがによくなかったけど、なかなかいい気分でした。
 しかし、バーリーは良いね!スロブがいないとプライマルじゃないみたいで寂しいけど、彼が固定メンバーになるとちょっと、化学変化が起こりそうだ。