昨年末の時点で既に決まっていたソロ史上最長の全国縦断ツアー。
まさかこんな状況下になるとは夢にも思わなかった。一番思ったのはもちろんご本人だろうけども。3.11以降、忘れたくても忘れられない現在進行形の現実の中で敢行されたこのツアーは、次々と追加公演が決定している状況だ。
言葉にしても何も伝わらない？
ならば一緒に歌おう
新境地に達したとも言える新アルバムからの曲、そして慎重にチョイスされた過去曲も含め、今この時にこういうセットリストを用意できることにちょい出来過ぎ感すら覚えたけれど、そんな下世話な感想を凌駕する重い想い、音楽の力を信じ心中しようとしている彼の「祈り」に、否が応にも心突き動かされたステージでした。
私も含め、期せずして感受性が裸になってしまっている観客の中には、披露される曲に新たな意味を感じ、驚きとともに涙をこぼした人も多かったと思う。
本来あるべき感受性。
そこへ向けての浸透能力に磨きがかかっている新作、そして今ツアー。前人未踏くらいの笑、記録になればいいのにね。
