ふじまるぽーたる

音楽、自作好き筆者の愉快な日々の記録。

進化してたDMBQ

なんと13年ぶりの新作「KEEENLY」。
そして、その健在ぶりを見せ付けるレコ発ツアーに参戦。
出会って以来、地道にフォローし続けていたけど、彼らの不遇や、私自身も生活環境が変わったため近況も届かなくなって。しかし、さすがSNS時代。
タイムラインにテロのように現れる新作&レコ発のポストに、いてもたってもいられなくなり、2/14という微妙な日程にもかかわらずお一人さま参戦することにしたのだ。

ライブ前日に入手した(笑)アルバムを一聴した第一印象は
「轟音」。
「混沌」。
そして、音の合間を縫う、懐かしい
「カン高いシャウト」。
ライブに行けば当然のようなこれらキーワードなので気に留めず「増子弟、健在やな」という感じだったけど、観てビックリ! そこには、進化したDMBQがいた。
歌がない。
あるのは、重低音の轟音とフィードバックノイズ。響き渡る増子のシャウト。緩急自在のリズムに絡み合い繰り返されるシンプルなリフ。いきなりココからズバリ、だ。
唾液を垂らしながら体をねじり、のけぞるギターアクションや、ドロッドロに粘り腰のしつこいアンサンブルはいつもどおりなんだけど。
後から近況インタビューなどを読むと、BOREDOMSへの参加、新しいメンバーとの関わりの中で、増子弟の中の13年間のモヤが晴れていったのがわかる。齢50ともなれば、人間一度は悩むのだなと変に納得。
そんな中で、DMBQのキモを残しつつ、というよりも、
解体して再構築し、純化していく方向に舵を切って現代性を獲得した、新、いや真DMBQにリストアされた増子弟のハイパーサイケデリック魂は、バレンタインデーの夜にスパーク!
最後には、バスドラを客席に運び、客に支えさせてスパークする一幕も。
どっかで見た光景やなと思ったら、ドラムは和田晋侍。なるほど(洗)
まぁとにかく、ますますカッコよくなっての帰還が嬉しい限り。夜遊び癖が戻ってきそうだ。