ふじまるぽーたる

音楽、自作好き筆者の愉快な日々の記録。

ウィンブルドン2015

久々にウィンブルドンをTV観戦。
男子準決勝、フェデラーvsマレーからの中継放送を鑑賞。
最近、頭角を現してきている錦織がケガでリタイヤ、というのは聞いていたけど、いきなり男子、しかも準決勝。マレーは一昨年の、感動の優勝が記憶に新しい選手。…とはいえ、最近は4大大会すらめったに見ないようになってしまったので、それくらいしか知らないんだけど。
けれどもけれども。
最近の男子のレベルの高さがスゴイ。重くスピーディ、しかも厳しいところを攻めるストロークはそれこそ息を飲む。一昔前の、華やかなネットプレーすら許さない厳しさで、少しでも読み間違えると素人みたいに見えるミスにつながる。それくらい一打一打がありえない凄さ。とくに、フェデラーのプレイスタイルが美しくて見とれてしまう。や、ルックスはどちらかというとキライなタイプなのに(笑

準決勝でコレだからもう、錦織なんてまだまだ、まだまだ、だ(錦織くんごめんね)。
続く女子は、常連セリーナ・ウィリアムスがスペインのムグルーサに圧勝し優勝。4大大会4連続優勝、セリーナスラム達成だという。
女子はまだこの人の時代だったんだ。
終盤にはセリーナのメンタルの弱さがちょっと出ていたんだけど、聞けばもう33歳。それでもこの強さ。気力、体力をキープし続けるセリーナの凄さに驚いた。
そして男子決勝。

フェデラーvsジョコビッチ

フェデラーがとにかく強い、ってのは知っていたんだけど、ジョコビッチ
この人スゴイ。
まるで男子テニスの申し子のようなフェデラーが、打ち負けている。
決勝では、ジョコビッチがベースラインぎりぎりの深いストローク、しかもバック攻めでジリジリとフェデラーのミスを誘っていた。
自分のテニスができないフェデラーは、ネットプレーやドロップショットなど多彩な技で活路を見出そうとしていたけど、ジョコビッチのボールの威力がそれを成功させない。
ついには、コントロールできずに凡ミスが連発するようになったフェデラー。こんなの初めてみた。
そして最後は崩れてしまい、2ブレイクも許して敗れたフェエラー。
すごいファーストサービスもあった。神ショットもたくさんあった。でも、肝心なストロークで打ち負けたフェデラー

最後のインタビューで
「私も悪くなかったが、ジョコビッチがとにかく強かった。彼が優勝にふさわしい」
と完敗を認めていました。
あぁ、なんたる隔世の感。
コーチングボックスにはボリス・ベッカージョコビッチ陣営)、ステファン・エドバーグ(フェデラー陣営)、ゲスト席には、ビョルン・ボルグ、マルチナ・ナブラチロワクリス・エバート、解説にジョン・マッケンロー…よく観ていた頃のスターたちが白髪を蓄えた姿で座っていました。
かつてに比べると、格段にスピード、パワー、テクニック、おまけにジャッジメントシステムも進化していて驚くばかりですが、あのスゴかった人たちが、さらにめっちゃスゴイ人たちを育ててるんだね。
ベッカーvsエドバーグでもあった男子決勝。
息を飲む熾烈な戦いは、連綿と続いていくんだ。