ふじまるぽーたる

音楽、自作好き筆者の愉快な日々の記録。

The Clash 「FROM HERE TO ETERNITY」

 今や多くのミュージシャンのリスペクトを集める故The Clashの初ライブ盤。
なんとロックンロール・バンドの音をしていることか!ジョーの凄み、ミックの華やかさが 際だって聞こえるこれらのテイクは主に3rd発表以後の充実期からピックされたようだ。パンク界のレノン&マッカートニー、ジャガー&リチャーズと言われるソングライターチームを 抱えたバンドは、既にパンクの通念から逸脱したロックンロール・サウンドを鳴らしている。
 パンク独特のスノビズムと己のルーツの相反を抱えながら「ビッグなパンクバンド」として 未踏の地に立とうとしていた、過剰でアンバランス、スリリングなパワー。タイトさの欠けた音処理は、あまり好みではないと思ったけれど、それがこの頃の状況かもしれない。でも、さすがオフィシャル盤。来日公演には行かず、粗悪なブートで耐えていた私にとっては、震えてしまうような一品。パンクのたたずまいではないけれど、The ClashのTheClashたるツボ、男気、泣きメロ、スピード、サウンドセンスは、こぼれ落ちそうな程顕れている。
・・・あぁ、かき乱されるなぁ。

Live: From Here to Eternity

Live: From Here to Eternity