ふじまるぽーたる

音楽、自作好き筆者の愉快な日々の記録。

Stay Free〜JOEの死に寄せて

 2002年12月22日、THE CLASHのフロントマン、JOE STRUMMERが死にました。
犬の散歩の後、家のポーチに座ったまま、そのまま眠るように逝ったとか。
持病の心臓病だったそうです。
 まあね、正直THE CLASH現役時代は、JOEの熱いキャラが
ちょっと恥ずかしい感じもしたりして。
アタシも若かったんすよ。
しかしね、なんだかんだ言ってJOEなんだな、THE CLASHって。
その真摯な姿勢、微妙な格好悪さ、そしてgood songs。
 そんなJOE観のアタシですが、出会ったのが小学校のガキの頃でしたから
まさに、大発見。
欲しいものはコレだと思ったのよね。
家出したりなんだり、ガキのくせにいろいろと厭世観タップリの生意気でしたからね。
そんなこんなのつき合いですから、アタシが「ふじまる」なのは、
いわゆる彼らのおかげって感じなんだよね。
いいか悪いかは知らないよ?
SEX PISTOLSでは、こうはならなかったと思うね。
 JOEがソロ活動を始めてからは、いろいろ紆余曲折、何やってんだ?
ってな時期も長かったけど、音楽作品は総じて良かった。
暖かい人柄がにじみ出るようないいメロディー、
ラテンやジャマイカン・フレイバーがミックスされたR&R。
THE CLASH時代とはまた違う、リラックスした別視線。
 特に、近作、そして近年のライブパフォーマンスはよかった。
ほんと、未来があったよ。
このおっさん、やるなー、と思った。
このまま続けば、
素晴らしいジイさんロッカーになったよね。
そんなこんなも見つめながらの20数年間だったんだ。
 だから、彼が死んだニュースを聞いた時は、こう、
ホントの親じゃないけど育ての親が死んだような気がしたんだよね。
血の気が引くのが判ったしね。
憧れの男性って訳ではないし(MICKのファンなんでね)、
ヒーローって感じでもない。
なんなんだろうね、この感じ。
喪失感もそうだけど、こう、恩返しできなかった悔しさみたいな。
いつか、笑って死ねるように、自分らしく生きてやる。
その姿はとうとう見せられませんでした。
すまん、日寄ってたよ。
 1年経って、自分の状況にあまり変わりがないってのは、一体どうよ?
と自分で思ったりもするけど(笑)
彼の生き様見てる者としては、仕方ないけど、こんな気持ちを抱えていくんだ。

まぁ、見ててくれよ。
そのうちにね。
リラックスしつつやってくよ。

2003.12.22