ふじまるぽーたる

音楽、自作好き筆者の愉快な日々の記録。

図らずも託児デビュー

 加入している生協で食育のセミナーがあったので参加してきた。
組合員でつくる「みーるクラブ」というグループ主催、試食をしたり産地見学などをして商品知識を学ぶ活動の一環らしく、家族のこともあるので試しに参加してみたのだ。
 「氾濫する情報を上手く整理できるようなお話をしましょう」といって始まったお話はなかなか面白かったんだけど、始まって5分くらいかな、娘が愚図り始めた。ちょうど眠たい時間帯だしね。ずっとお座りではイヤだろな。
 何度も何度も席を立ってあやしている私を見かねて、係の方が「託児を予約してた方が一人来ていないので、よければ預けませんか?」と言ってくれた。
 実はアタシも託児をつけたかったんだけど、1歳未満はダメだったんだよね。一瞬「ラッキー♪」とは思ったものの、人見知りが始まって以来、両親以外には抱っこすらさせてくれない娘。とうてい預けられるとは思えない。アタシだってぜんぜん心の準備ができてない。ましてやお気に入りのオモチャとかも持ってきてないし・・・
 「ウチの子、人見知りが始まってて・・・」「他の人の抱っこダメなんです」と言っても保育士さんは別に気に留めていない様子。「あんまり泣くようだったらお母さん呼びに行きますから」と言うので、すごい心配だったんだけど思い切ってお願いすることにした。
 案の定、抱っこを交代したとたんギャン泣き。「ひぃ〜〜、どうしよう〜〜」と思いつつ、でもあと一ヶ月後にはホントに何時間も預けないといけないので「慣らしじゃ!」と心を鬼にして託児ルームを出た。
 セミナールームに戻ったら、聞こえる聞こえる、我が娘の電気を帯びたギャン泣き声。
「ビャーッ!ビャーッ!ビャーッ!」
ひえ〜〜〜!!!声が途切れない。いつ託児ルームに行って「すいません、やっぱりダメみたいですね」ってお迎えに行こうかとタイミングを計っていたら、5分くらいで何だか泣き声が小さくなってきて、そのうち聞こえなくなってしまった。
 えぇっ・・・聞こえないけど・・・何?息つまったん?気絶したん?泣きすぎて寝たん?・・・でも大変なことやったらその前に保育士さんが呼びに来てるよな・・・
 色んな不安を抱えつつ、でも講師の先生の上手い話っぷりに、そのうちセミナーに集中できるようになってきた。30分ほどして休憩が入ったので、速攻で託児ルームにのぞきに行ってみると・・・なんと保育士さんと楽しげに遊んでいるではないか!
 ええっ!これまたビックリ!あんなに、それこそ身が引き裂かれるかのように泣いていたってのに、数十分で「ルンルン♪」かよっ!
 見つかるとまた泣かれるだろうから覗き見もそこそこに、残りの質疑応答タイムは質問などしたりしつつ、楽しげに終えることができた。娘は大丈夫だと知るとすっかり気が大きくなったアタシが余計な雑談などしていると、託児を提案してくれた係の方が、爆睡している娘を抱いて連れてきてくださった。
 「大丈夫でした?」と聞く私に「ええ。どうやら音の鳴るオモチャが好きみたいですね」。へぇ〜!そうなんや〜。ま、音楽好き夫婦の子供やしなっ!(鼻息)
 でもまぁとにかく、さすがプロですな。あの泣きっぷりではとうてい無理だろうと思ってたんだけど。どうやってなだめたのか、ビデオに録りたかったよ。ま、寝てたから「ママがお迎えに来たわよ〜〜〜!」みたいな感動の再会シーンは演じられなかったのは残念だったけどね(笑)