ふじまるぽーたる

音楽、自作好き筆者の愉快な日々の記録。

鉄のエッグパン

 親元から独立して今まで、状況に応じていろんな調理器具を揃えたり、買い換えたりしたもんですが、よく考えてみたら全然買い換えてない調理器具があった。それは卵焼き器。
 結婚しても料理の量はそんなに飛躍的に増えるわけでもないので、ちょっとした料理、たとえばキンピラゴボウとかのお総菜を卵焼き器で作っていたら、なんとなく異臭がするような気が。その時は気のせいかなと思ったんだけど、また気になる。何か変なもんが溶けだしていたらコワイな、と思って買い換えることにしたのだ。
 いろいろネットでサーチするとお品は出てくるんだけども絞り込めないので、将来的にシルバー色で揃えようとしていることもあり、見た目シルバーで結構お手頃、鉄製の「リバーライト エッグパン」にしてみた。
[rakuten:gk-store:10001905:detail]

 届いてみて取説を見てビビッた。すげぇ手入れに手間がかかるのだ。
まず、使う前に「カラ焼き」をする。鉄の表面に油なじみしやすい酸化皮膜を作るためだそうだ。その次に「油ならし」。パンに油をいれて弱火で熱した後、ペーパータオルで油をすり込む。これで焦げ付きにくいパンになるらしい。さらに、毎回使う前に油をたっぷり入れてパンに馴染ませる作業「油かえし」が必要。使い始めはともかく、めんどくさがりのアタシに毎回こんなことができるのだろうか!
 グダグダ言ってても仕方ないので、使う前のカラ焼き作業。エッグパンは小さいのですぐに表面の色が変わってきた。おお〜、ホントに玉虫色じゃん〜。フンフンフン♪早い早い〜。よし、全体に玉虫色になったぜ。と、ふと思った。
なんだよ!これじゃあシルバー色でなくなるじゃんか!(笑)

 ガッカリしてても仕方ないので油ならし作業。ふむふむ、パンの1/3くらい油を入れるのね。オリーブオイルでもいいよな。5分くらいか。フンフンフン♪・・・できた〜!
 特にトラブルもなかったので、さっそく翌日の朝、スクランブルエッグを作ってみた。すると・・・パンに焦げ付くではないの!ええ〜(泣)なんで〜?
 またまたガッカリして取説を見たら、油ならしをする前に「手で触れる程度にまで冷ませ」とある。
「うっ・・・」
出たぞ、取説ちゃんと読まない病!
 ちゃんと冷ましてなかったのだ。ま、このせいかどうかはしらないけど、とにかく焦げ付いた。でも料理の仕方が悪かったのかもしれないので、翌日にもリベンジしてみた。ちゃんと事前に油返しもして丁寧に。・・・前日よりはましだけど、やっぱひっつく。ええ〜、せっかく新調したのにダメ〜?
 自分の病に後悔しつつ再び取説を読む。すると「こげぐせがついたパンの直し方」とある。おお!直せるのか!(←やっと最後まで読んだ)もいちど表面の油膜を取り去り、カラ焼き〜油ならし作業をすれば、何度でも復活できるらしいのだ。
 ビバ!鉄フライパン!
これなら不器用なアタシでも、いつかちゃんと使えるようになるってことだな・・・復活作業さえめんどくさがらずにやれば。それに鉄フライパンはちゃんと使えば、長持ちするし美味しいし健康にもいいし。使いこなせればカッコイイ(笑)
 結局、いちど復活作業をしてみた後、何となく怖くて(笑)ずっと卵料理をしていませんでした。だって復活作業も、それはそれは面倒だったんだもん。油膜をたわしでゴシゴシゴシゴシ。二度とやりたくない・・・
「どうだろう、ちゃんと直ったのだろうか、このエッグパンは」と思い続け今朝やっと、スクランブルエッグに挑戦。
ボッ、ガシャガシャ、ジュッ、グルグル、カチッ。
おお!くっつかないぜ!とりあえずリセット成功だ!
 こうして、ビビりながら約1週間かけての鉄製フライパン導入となったのでありました。しかしまだ、肝心の厚焼き卵は焼いていない・・・