ふじまるぽーたる

音楽、自作好き筆者の愉快な日々の記録。

バターが恋しい

 バターが品薄だ。昨年からずっと言われていたけれど、ここまで入手困難になるとは。乳牛の飼料が高騰しているのが原因だそうだけど、報道などのせいもあってか、このタイミングで一気に見られなくなった。
 アタシは小さい頃から朝食がパン食で、なかでもマーガリンを塗っただけの、ほんのり塩味の油がジワッとしているのが好きだった。ジャムでもなく、卵でもなく、ベーコンでもなく。マーガリンよりもバターの方が美味しいと知ったのは、母親が料理に凝る余裕が出てきた頃、つまり、ずいぶん後になってからのことだったけど。
 大人になって自分でパンに塗るものを選べるようになってからはもっぱらバター。塗りにくいのは面倒なことだったけど、そのうち「塗らなくても小さな切れ端をあちこちに置いて食べれば問題ない」ことがわかったので、もうマーガリンに戻る理由などなかった。
 そこに、急にこの品薄だ。いまどきは、美味しいマーガリンがたくさんあるのは知っているけど、このところトランス脂肪酸関連が騒がれるようになって、せめて子供にはマシなものを摂らせねばと、より安全といわれるスプレッド系のものを買うことにした。
 やっぱり味がねぇ。久々に見る伸びの良さには感動したけど、なんだか味がしない感じ。トランス脂肪酸がより少ない紅花系マーガリンだからかなぁ。塗る量が足りないのかなぁ。塩でも振ればいいかなぁ。粉チーズ振ってみるかなぁ・・・
 トーストの食べ終わりの、あのパサパサした感じがダメで、バターがあってやっと食べられる、っていう人間だったので、肝心の塗るものがコレでは・・・パン食が苦痛になりそう・・・
 ま、最近は低トランス脂肪酸のマーガリンも選べる程度に数が出てきているので、しばらくは「マーガリン・ジプシー」せにゃならんなぁ。