ふじまるぽーたる

音楽、自作好き筆者の愉快な日々の記録。

田舎暮らし疑似体験

DSC06593 酷暑のまっただ中、お仕事関係の知人の別荘に1泊してきました。場所は高野山のふもとの天野というところ。周りを山に囲まれた里山は、稲の穂の緑がまぶしい安らかな光景。白洲正子さんが「桃源郷」といったのも頷ける、まさに別世界でした。
 木漏れ日が差す小径を抜けて到着した別荘は、薪ストーブのある大きなリビング合わせて2階建て、5部屋かな。奥さまの趣味でお仕事でもあるお花、お隣の陶芸家さんとのご縁でしょうか、趣のある器などもたくさん飾られていて、さすがアーティスト邸。
 初日は、同じ頃に到着した奥さまのお知り合い家族と一緒に、黒豚レタス鍋、地元のこんにゃく刺身、おそうめんなどをいただき、ワインもたっぷり飲んでワイワイガヤガヤ。とはいえ、お帰りになる方もいらしたので適度な時間に切り上げ、みんなで片付けて宴は終了。さすが田舎暮らし、締めくくりも清々しい(笑)。宴のあとはお風呂をいただいて床に就きましたが、標高500mほどなのでエアコン要らず。広いお部屋で久々に足を伸ばして気持ちよく眠りました。
 翌朝は、シシ除けの「ポーン」という擬似銃声でゆっくり目覚め、庭のワイルドな風情をカメラに収めつつリラックスしていたら、ブルーベリー摘みから家主さまがお帰りに。さぁ朝食ということで、相方さまがミルでコーヒー豆を挽き、アタシがお土産に持ってきたパン、ヨーグルトに自家製ブルーベリー、タップリのミントティで、ゆっくり時間をかけて楽しみました。
DSC06612 その後は、いよいよブルーベリー摘み。
雑木林の中なので、まるでミツバチ農家みたいな蚊除けの帽子をかぶり、黒い実をプチプチ。無農薬だから「そのまま食べてもいいよ」という実は、皮が固くてちょっぴり酸っぱい。「そのまま食べられる」ワイルドさが面白かったのか、娘はけっこうつまんでは食べていたなぁ。しかし、あまりの暑さと虫除け装備の不自由さで、娘はすぐギブしちまいました。

 摘んだブルーベリーは産直店に出荷するそうで選定もお手伝い。一晩で熟すので黒くて固めの実がいいんだそうです。この日の収穫は全員合わせて200gパック6個くらいかな。もちろんお土産にもらって帰りました。ありがとうございます。
 収穫体験のあとは、湯子川で川遊び。せっかく準備したのに娘の水着だけ忘れるというチョンボがあり一瞬泣きそうな娘でしたが、前日のTシャツとパンツで解決、澄んだ冷たい水でしばし涼みました。
 この時点ですでに夕方近く。そろそろ帰らないとということで、別荘に戻ってシャワーもそこそこに、最後の訪問地、丹生都比売神社へ。
この神社は、天照大神の妹君が祭られているそうで、界隈は朱砂という水銀や朱色の顔料のもとになる鉱物がとれたそうです。世界遺産紀伊山地の霊場と参詣道」にも列せられ、そのせいでしょうか由緒のせいでしょうか、目が覚める朱色の鳥居と太鼓橋が美しい神社でした。
DSC06662 帰りは、これまたホストさまにお送りいただいたんですが、渋滞にはまるわ娘は爆睡するわで、恐縮しきり。つか、アタシもウトウトしてましたが。
とにかく、ホストさまの旺盛なサービス精神に、ケチな小市民はすっかりアテられてしまった(笑)、2日間なのでした。