ふじまるぽーたる

音楽、自作好き筆者の愉快な日々の記録。

KING BROTHERS 地獄のインストアライブ in 悪魔の茶屋町

IMG_0726 会社勤めを辞めたメリットは、なんといってもフットワークが軽くなったことだ。おかげでこういうイベントに気が回るようになってきた。昼間スタートってのも子持ちにはありがたい。
 というわけで行って参りました「KING BROTHERS 地獄のインストアライブ in 悪魔の茶屋町」。ネーミングからして笑えるが、懐かしいなぁ、この感じ。メジャー再デビュー、ドラマーが抜けたのは知ってたけど知らないうちに4人編成になり、新作はジャンク感が減り大人っぽい感じだったので、キングはどう変わったのか、なんて思っていたのだけれど。

 

 
IMG_0729 家族で仲良くNU茶屋町に行きますと、タワレコの閉じられたイベントスペースの周りはもうすでになにやら不穏な雰囲気が。まだ30分前だ。まさか4歳児に屋内爆音ライブは気の毒なので、相方さまに娘を預けて私はひとり待機。
 予定時刻あたりからスタッフの案内で整理番号順に仕切り内部に入る。私はA55番。入場時にメンバー手書きの「恐怖新聞」をもらう。インストアライブ恒例のブツのようだ。書き手の個性がにじみ出ている笑。準備が整うまで会場では「Kill Your Idol」のPVが延々と。狭い空間、ジャンクなフライヤー、PVの波状攻撃。頭はモヤモヤ。これも戦略か。
 もう飽きた、という頃、タワレコの女性スタッフが出て来て注意事項。「エアコンは最低にしてるがこれ以上はムリ。各自、自分で体調管理しろ」「マーヤさんが飛んで行くと思うので気をつけて」など、普通のライブではありえない爆笑アナウンス。彼らのライブの雰囲気を徐々に思い出して来た。

 

 そして登場。
押し掛ける観客。
両端のアンプに後ろ向きに上り、ギターを掲げて爆音を発するリーダー&マーヤ。
ギターはガムテープ貼りでボロボロ、黒いスーツはヨレヨレだけど。
一瞬のうちにダレた空気が変わる。
「この気合いに負けてはいけない」
 もうそっからは体力勝負。私も伊達にスニーカー履いて来とりません。クラウドサーファーから顔面を守りつつ、ステージから浴びせられる気合いに応戦。初めて観るシンノスケ、タイチもホントにいい。ステージは狭くなるけど骨太な音で、細身でスクリーム三昧のジャンクな二人を支えている感じで嬉しい。そして最後はイベントスペースの壁も取り払われ、客席ど真ん中で狂犬たちの床演奏。最新King Brothers、全然日和ってない!
IMG_0731 マーヤのスクリームには、”地獄の”インストアライブをクビ覚悟で開催にこぎ着けてくれたタワレコNU茶屋町のスタッフへの感謝の言葉、今こそロックンロールが必要だ、というメッセージが込められていました。狂犬からの、可笑しくも深く頷くメッセージ。メジャーデビュー後10周年。しかも一度契約切れ。それでも確信が深まったと鳴らす狂犬ロックンロール。今、こう言ってくれるってとても嬉しい。またすぐ観たい!そう思った。
 ちなみにその後開かれたサイン会には参加せず。床演奏でリーダーのギターを守るスタッフと化していた私は汗でビチャビチャ。そんな妻、母を観た家族はあきれていたことでしょうが、これでも自制したのだよ、ははは笑

 
[セットリスト]
Kill Your Idol
Spaceship
Perfect R&R
AC/DC
マッハ倶楽部
(アンコール)
LULU