ふじまるぽーたる

音楽、自作好き筆者の愉快な日々の記録。

「怖い絵」展と夜遊び@神戸

何でもかんでも怖がりだった娘が「行ってみたい」と言い出した『怖い絵』展。
珍しいことだと喜んだ親、しかし気づけば閉会まであとわずか。
ということで、土曜授業から帰った娘をピックアップして神戸へ弾丸ゴー!
ていうのは理想で、娘はお友達とカフェでランチしたい、というのを待って昼過ぎに出かけました。ま、自分たちで計画したお楽しみランチだったようなので、尊重して見守るのも親の役目ですな。
事前に調べるとかなりの混雑のようで、前売りチケットを三ノ宮で入手してからタクシーで会場へ向かいました。まだまだ暑い9月上旬ですので。タクシーの運ちゃんが言うには、館外も車もすごい行列だとのこと、覚悟していきました。


館内への入場は案外スムーズ、しかし館内でチケットをもぎってもらうまでが30分は待ったかな。娘がいたので待ちきれるかどうか心配でしたが、ゲームのおかげで何とか持ちました。

もっとすごかったのは、展示室内。
高校生以下は無料なので子供連れも多かったのですが、解説パネルを読まないと「怖い」の意図が読めないものもあるのでけっこうな渋滞。子供は背丈が低いので絵が見えず、鑑賞をあきらめてしまった子もチラホラいました。
肝心の内容としては、寓意が怖いもの、筆致が怖いもの、怖いものを描いたもの、さまざまな解釈の怖い絵がありましたが、内容的には子供にはちょっと難しかったかも。娘はそこそこ楽しんだみたいだけど。
印象的だったのは、貧困で自殺した人たちを描いたコーナー。自らも貧困を抱え、後に自分も自殺した画家は何を思ってこの「怖い絵」を描いたのだろう。。。
「怖い」という感情は、他人に定義されるものではないけれど、誰かが線引きして選んだ「怖い絵」は、いろいろと考えさせるものでした。「レディ・ジェーン・グレイの処刑」は圧巻のサイズ、筆致。自分の首を落とすための断頭台をまさぐるふんわりした、まだ少女を思わせる腕、血を吸うために敷かれた藁などが鮮やかで、胸に迫りました。
「怖い絵」展が終わって夕方、お父さんが計画していた沖縄料理店「空」へ。
この時はまだ大阪へ帰るつもりだったので、お酒も控えめに夕食をとったのだけど、店を出たら娘が「もっと居たい」。
なかなか外出したがらない娘が珍しくエンジョイしているのが惜しくて、急遽ホテルを取って泊まることにしました。
と言っても、カラオケして、コンビニで必要なもの買って、お部屋で楽しく過ごして寝るだけなんだけども。娘はそんなに歌わないのでほとんど親が頑張っただけですが、帰り道、自宅最寄駅の改札出るときに、娘がチラッと
「しあわせ。」
と言ったのを聞き逃しませんでした。
もちろん、お母さんだって「しあわせ」だったよ。またいろんな楽しい時間を過ごそうね。