先日、仕事で実家に寄った。バタバタして母親とはロクに話もしなかったんだけど、妊娠７ヶ月にもなってまだロケ仕事をしている娘を気の毒に思ったのか、帰りに手作りお惣菜を持たせてくれた。いわしのショウガ煮と煮豚。
この煮豚、うちの母親の得意料理。豚ブロック肉を色んな香味野菜とともに醤油ベースのダシで煮込んで焼豚？角煮？っぽくするというもの（実家では正月やイベント時などにいつも出てくるメニュー）。相方様もお気に入りらしく、持って帰るとたちまちビールのお供になって消えてしまった笑。「ふじまるさんも、こんなの作れるようになったらいいのに」なんてのたまう。何やてぇ〜？オレ様ができないとでも思ってんのんか！ほんなら作ってやるわい！
つうことで、作るハメに。ほんとは作ったことなくて、母親にレシピをたずねようとも思ったが、「レシピ見てつくるんやったら誰でもできる」とか、またまた火に油を注ぐようなことを言われたもんだから、己の舌を信じてカンで作ることにした。
たしかセロリ入れてたなぁ。白ネギも。あー、でも白ネギ、よう使い切らんから買いたくないなぁ。したらなんか物足りひんなぁ。あ、黒酢があった！夏やし、入れたろかな。たぶん美味くなるにちがいない。あ、ショウガも要るなぁ。ショウガは好きやし冷凍保存もできるから買おうっと。くぅ〜、結構買い物いるなぁ。豚肉、どんな種類やったっけ？ヘレ？バラ？う〜む、わからん。でもけっこう脂もあったからバラでええんちゃうかな。脂好きやし、アタシ。あ、ミョウガもあった！薬味やからええんちゃう？入れても。
・・・こんな調子で笑。
でもまあ、なんとか買い物も済ませ、その日の夕方から作ることにした。ブロック肉をナベに入るように２つに切り分け、６面すべてに焼き色をつける。ほんであとは、不織布のお茶パックに香草類を入れて醤油と水と黒酢、砂糖を適当にブレンドして肉投入。何時間くらい煮込んだかな、覚えてないけど表面に味がしみて美味しそうな色になり、ダシも甘辛く旨みを帯びた煮つまり具合になったので完成〜！
とりあえず、味をなじませるためにしばらく冷まし、晩飯時に食べてみた。
「うまい！」
成功だ。やるじゃないか、アタシ。カンで作った割には上手くいった。つうか、簡単？
まあいいや、ひとつ学習したぞ。カンと工夫は大切だ。
