ふじまるぽーたる

音楽、自作好き筆者の愉快な日々の記録。

戦後70年 わたしの東淀川遺産 公開講座〜大阪大空襲を知ろう

大阪市民になってからずいぶん経つ。
大阪生活の方が人生の半分以上を占めるようにもなりました。
そんな中で知った、大阪大空襲のこと。
大都市だった大阪がどんな戦略下で焼かれたか。
どんなプロセスで市民が犠牲になったか。
大阪空襲に詳しい、尼崎市立地域研究史料館館長 辻川淳氏、同館の松岡弘之氏による、マクロとミクロのお話は「戦争とは結局、罪のない人々の命がモノのように、ゲームの駒のように潰されるのだ」ということを思い知らされる具体的な内容でした。

東淀川区では、「戦後70年わたしの東淀川遺産」というプロジェクト下で、戦時中を生きた方へのインタビューを積み重ねて冊子にまとめ、マップを作り、ツアーを予定しているとのこと。戦争の記憶をとどめ、2度と同じ悲劇が起こらないよう語り継ぐのが目的です。
会場には、戦時中を生きた方もたくさんいらしていました。
いつも商店街をのんびり歩いておられるような方も、幼い頃の強烈な戦争体験を語る時の姿は別人のよう。
鮮烈な記憶が蘇るのでしょうか、声のトーン、大きさ、話すスピード、ジェスチャー…失礼ながら、限界までネジを巻いた玩具のような激しさ、熱意でした。
自分たちの街がなぜこんな目にあったのか。
あの時の噂は本当だったのか。
憤りと悔しさの滲み出る質疑が次々と寄せられていました。

首をもがれるような死に方をした赤ん坊の哀れさ、子供時代を辛い疎開で無為に過ごした悔しさなど肌身で感じ、
陳腐な表現ですが
こんなに大きくて数多くの悲しみを生む戦争とは取り返しのつかない罪であり、決して行われてはならないものだとしか言いようがない、と実感しました。

このプロジェクトは継続的に続けれているプロジェクトですので、また機会があれば参加しようと思います。